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    【小話】 10月27日(海ルキ)

    • 2015.10.27 Tuesday
    • 23:54



    10月27日は、海燕の誕生日です。



    (プレゼント?)



    2日くらいで慌てて打った駄文・・・。(でも無駄に長い)

    見直しちゃんとしてなくて色々おかしいですが。
    続きで、『海燕バースデーの小話』

    内容も色々ヘンですが、そんなに細かい描写はないですが。
    いちおう、海ルキ俺悗離テゴリーにしときます。

     




    (小話、後日少し修正入れました。)





    オマケと言うか・・・。





    寝る前に描いてみたけど、海燕がでかくなって失敗〜。
    失敗だからもう裸でいいや(?)になったらくがき。
    小話とは関係ないないですが。

    おしり・・・。






    小話は↑こういう直接的な描写はなくて、ダラダラとした内容だったり。
    海燕が悪い感じに・・・。(この辺はどうしても・・・)

    色々すみません・・・。





     * * *




     


    明日は10月27日。・・・海燕の誕生日だ。


    その日が近づくにつれ、ルキアの気持ちは焦っていた。
    普段世話になっている上司であり、好意を抱いている男性―――。

    彼に何らかの形で祝いの品を贈りたい。
    どういった物が喜ぶだろうかと、ルキアが思案する日々が続いた・・・。

     

    実用性のある物はどうだろうか。
    自分の鍛錬に海燕が付き合ってくれる際に、彼が汗を拭く姿を見つめながらルキアは考えた。

    手ぬぐいなどの日用品も浮かんだが、見慣れぬ物を彼の家族が目にしたら何と思うだろうか・・・。
    そんな考えも一方で浮かび、形に残る物より何も残らない物を・・・。
    食べられる物が良い、と考えは行きついたのだった。


    もし形ある物をルキアが渡して、それを家族に問われたとしても。
    海燕が適当な言葉でやり過ごせばいいだけの話なのだが・・・。
    後ろめたさのあるルキアは、自分から余計な行動をしたくはなかった。

    海燕は同隊の上司であり、既婚者であった。
    そんな彼と恋仲である関係は誰にも知られてはならない事――・・・。

     

     

    食べられる物・・・職場で手渡せる物となると、菓子類ぐらいしか思いつかなかった。


    「面白みに欠けるな・・・」


    ルキアはそう思いながらも、彼の好物の"おはぎ"をこしらえることにした――。

     


    朽木家の料理長にこっそりと台所を拝借して、夕食を済ませた後に1人おはぎを作りはじめた。

    まさか、職場の上司の誕生日の為などとは誰も想像はできず、
    料理長達は"兄の為に"健気に作っているのだと勝手に解釈をしていた。
    微笑ましく思いながらそんな2人をそっと見守ろうと、その事を白哉に触れる者はいなかった・・・。


    店で売っている物に叶うはずはない。
    ルキアは料理が特に得意という訳ではなかった。
    それでも、彼への想いを込め、1つ1つ丁寧に甘い菓子を誕生日の前夜に作りあげた。

    幸いな事に、その日は白哉は夜勤で屋敷を留守にしていた。
    ルキアは出来上がったおはぎを包んで自室に持ち帰ると、
    何度も書き直した小さな手紙を添え、翌日に備えたのだった―――。

     


     *

     

     

    その翌朝――。


    いつものように、軽快に隊士達と挨拶を交わす副隊長の海燕の姿があった。

     


    「おはようございます。海燕殿」
    「おはよー、朽木」

     


    いつもと変わらない朝。

    いつもの十三番隊隊舎での――・・・。

     


    挨拶を交わすと、爽やかな笑顔の彼がルキアの小さな頭を軽くポンと叩いた。
    そして、その手を離すと海燕はそのまま廊下を歩いて行ってしまった・・・。

    声を掛け損ねてしまった・・・とルキアは思いつつも、
    温かさの残る頭に手を添えながら長身の彼の後ろ姿を見つめていた。

     


    「朽木――」


    彼がふいに立ち止まり、ルキアの名を呼び振り返った。


    「は、はいっ!」
    「今日も稽古、付き合ってやるよ」
    「え・・・?あ、はい・・・」

     


    海燕と修行をする時は、事前に互いの予定を合わせていた。
    今日は突然声を掛けられて驚いたが、ルキアもすぐに返事をする。


    「海燕殿、お願いします・・・!」
    「おう」


    ルキアの声を聞くと海燕も笑顔を見せる。
    そして、大体の待ち合わせ時間を告げると、手を振りながらその場を後にした。

     


    ルキアは海燕の背中が見えなっても暫く見つめていた――。

    そして、胸を撫で下ろしていた。
    "アレ"をいつ手渡そうか、そのタイミングがあるだろうか、と
    就寝前にはまた新たな悩みを生み出しなかなか寝付けなかったのだ・・・。


    彼を驚かせたいという思いもあり、特に会う約束も交わしていなかった。
    もし、昼食を一緒に取れれば食事をご馳走する事もできるが、海燕の日程をルキアは把握はしていない。

    面倒見が良く付き合いの多い海燕は、ルキア以外の隊士とも食事をする事があった。
    仕事に追われている職務でもあり、日中や帰りに会えないかもしれない・・・。
    となると、朝顔を見て早々に手渡してしまおうとルキアは思い至った。


    数分だけで良い。
    直接、本人に祝いの言葉を伝えられれば良い。

    そのささやかな思いとは裏腹に、突然彼から声を掛けられた。
    それならば、稽古を終えた後に2人きりでプレゼントを手渡せる・・・。

    ルキアは訪れた好機に口元を緩め、足取り軽く仕事場へと向かった――ー。

     

     

     *

     

     


    鯉伏山―――。

    何度と海燕と共に修行を重ねた場所・・・。

     

     

    秋の風が心地くルキアの肌に当たる。
    逸る気持ちを押さえつつ走ってその場に着くと、先に到着していた海燕が大岩に腰を掛けていた。

    海燕は小さな霊圧が近づいてくるのを感じると、伏せていた瞼を静かに開く。


    「よっ」
    「はぁっ・・・お待たせして、すみませんっ。海燕殿」
    「はは、息切れてんぞ。まだまだだなぁ、朽木」


    隊舎を後にしようとした時、仙太郎に呼びとめられて少し話が長引いて出遅れてしまった。
    それを言い訳にはしたくなかったので、ルキアもその話には触れない。


    「そんな待ってねぇって。急で悪かったな」
    「いえ、とんでもないです」

    昨日も自分の稽古に付き合ってもらったばかりだった・・・。


    「海燕殿こそ、せっかくの日を・・・」
    「ん?」


    腰を掛けていた岩から降りた海燕がとぼけた顔でルキアを見る。


    「・・・俺の、誕生日だな」

     


    本人にそう言われてしまい、ルキアは一瞬無言になってしまう。


    「それなのに、こんな場所に・・・」


    海燕はとぼけた表情のままルキアに歩み寄った。


    「実は、今朝まですっかり忘れてた」
    「忘れ・・・」
    「誕生日ではしゃぐ歳でもねぇし、毎年特別に何かある訳でもねぇしな」
    「そう、なんですか・・・」
    「隊長がお祝いしてくれるくらいかな。皆の誕生日覚えてて結構マメなんだよ」
    「隊長らしいですね」


    クスクスとルキアも笑い出すと、海燕も顔をほころばせた。


    「忘れてたんだけど・・・朝、朽木の顔見て思い出したんだ」
    「私を見て――??」
    「お前の様子がおかしいから、何かあったっけなーと思ってな」
    「そ、そんな顔してましたか?私・・・」
    「ソワソワしてたけど」
    「うっ・・・」
    「それに最近、いつもに増してぼんやりしてたしな」
    「いつもにまして・・・」
    「ま、とにかく!朽木が俺の誕生日覚えててくれて嬉しいよ」


    困り顔になっているルキアの頭を、海燕は今朝の時よりも柔らかく撫でた。


    「忘れませんよ。大事な日ですから――」


    無言でその言葉を聞いた海燕は、頭に乗せていた手を今度は乱雑に動かした。


    「大事な日・・・か、嬉しい事言ってくれるじゃねーか!」
    「わっ」
    「――じゃあ、今日は多少のわがままも許される訳だ」
    「え?えぇ・・・」


    普段からそこそこ我儘だが・・・とルキアは内心思いつつも言葉には出さなかった。


    「何か言いたげな顔だな」
    「い、いえ・・・別に何も」
    「そんな訳で、稽古はナシでいいか?」
    「へ――??」
    「ただの口実だったからな」


    きょとんとしているルキアをにやりと笑いながら海燕は見る。


    「それとも、少しやりたいか?」
    「昨日も付き合って頂きましたし、大丈夫です」
    「そうか。ところで、朽木――。昼飯は用意してきたか?」
    「いえ、今日は何も・・・」
    「俺も、昼飯こしらえてきてないんだ」


    現在の時刻は昼前だった・・・。
    つまり、海燕は昼食を取ろうと言っている様だ。


    「そっか、じゃ――」
    「あ、あのっ!」
    「ん?どうした」
    「海燕殿は何が食べたいですか?」
    「俺――?」
    「今日は誕生日ですし、海燕殿の食べたい物を食べましょう」
    「お、いいの?んー、何にしようかなぁ・・・」


    海燕が少し考え、その口から出たのは意外な物だった―――。


    「まぁ、家で食うようなフツーのモンがいいな・・・今日は」
    「そんな感じで良いのですか・・・?」
    「うん。じゃあ頼むよ、朽木」
    「えっと、お店をあまり知らなくて・・・海燕殿のお薦めの所とか」
    「店・・・?」
    「はい」
    「店とかじゃなくて・・・」
    「??」


    何故か会話が噛み合っていない空気に、ルキアは不安げな顔になる。

     


    「――朽木の手料理が食いてぇ」

    「は??」


    ルキアは呆気に取られ、大きな目を更に大きくした。


    「わ、わ・・・私のですか!?」
    「は?じゃねぇよ!
     俺の食いたいモンって言ったじゃねーか!お前っ」
    「そ、それは・・・」


    思いもよらない海燕の発言にルキアは慌てふためいた。


    「て、手作りだなんて・・・そんなの、無理です!」
    「そんな難しいモンじゃなくていいって」
    「いえ、しかし・・・あっ!」


    "手料理"と言う言葉に、ルキアは準備してきた物を思い出した。


    「あの、料理と言うか・・・手作りの物ならここに」
    「ここに・・・??」


    そう言うと、ルキアは包みを取り出し、海燕の目の前に差し出した。


    「おっ、なんだなんだ?」

    「――お誕生日、おめでとうございます。海燕殿」


    「もしかして、プレゼント?」
    「はいっ」
    「朽木の手作りの・・・?へぇ、何だろう」


    唐突に渡された物を海燕も興味津々に見つめる。


    「ありがとな。今開けてもいいか?」


    ルキアが頷き、海燕が包みを開けると、そこには紙製の箱があった。
    更にその箱に手を掛け、蓋を開ける――・・・。


    「おっ、これは・・・!」
    「お口に合うかどうか・・・」
    「おはぎだ。しかも、でけぇ・・・!」


    ルキアの作ったおはぎは市販の物より大きな物だった――。


    2人は修行の際、各々握り飯を持参し昼食を取っていた。
    そして、海燕のそれは彼の拳くらいある大きな物だった。
    ルキアの小ぶりな握り飯のおよそ3倍くらいか・・・。

    海燕がそのサイズを見比べ、「そんなんじゃ足りない」と
    笑い飛ばされた事を思い出し、おはぎも大きめに作ったのだった・・・。
    サイズが大きい分、中には握り飯の具の様に餡を詰めてある。

     

    「海燕殿サイズに作ってみました」
    「ははっ、俺のでかい口に合わせてってか」
    「何が良いか他に思いつかなくて・・・地味な物ですみません」
    「地味って、お前・・・。年寄りくさい好物で悪かったな」
    「海燕殿をけなしている訳では・・・私もおはぎ好きですし」
    「これは食べ応えありそうでいいよ」

    海燕が特大のおはぎをにこにこしながら眺めていると、箱の下に隠れていた紙を見つけた。


    「・・・お、何だ?恋文が入ってる」
    「あぁっ!それは、今は見ないで・・・」


    ヒラヒラと手紙を手にした海燕をルキアが恥ずかしがって止めると、
    海燕は笑いながらルキアの頭をまた撫で回した。


    「分かった分かった。後でこっそり読むよ」
    「お願いします」
    「――で、このおはぎを昼飯にしろという訳か」
    「ち、違いますよ!」


    あわあわとするルキアを面白がって、海燕がわざと意地悪くするのはよくある光景だった。


    「手料理を振る舞うというのはちょっと・・・なので、これで勘弁して下さい」
    「えーー」
    「それに、調理をする場所もないですし。隊舎だと人が・・・」
    「あぁ、それなら問題ねぇ」
    「え?」
    「場所、変えていいか?朽木」
    「で、でも・・・私、作りませ、ひゃっ!?」


    言い終わる前に腕を強く引かれたかと思うと、ルキアは海燕に抱きかかえられ森の中を抜けていた。

     

    「か、海燕殿・・・!?」
    「今日は俺の願い、叶えてくれるんだろ?」
    「あ・・・」
    「ほら、しっかり抱きついてないと落っこちるぞ」
    「はい・・・」

     
    言われた通りに海燕の身体にルキアがしがみつくと、
    海燕も嬉しそうに笑顔を見せ、風の様に駆けて行った―――。

     

     
     *
     

     

    森を出てもなお、海燕はスピードを緩めないまま走り続けた。
    瞬歩を使っている・・・。

    ルキアが鯉伏山に向かう時よりも強い風が頬を掠めた。
    それよりも、彼の大きな身体に包まれている安堵感やぬくもりがルキアの感覚を支配していた。


    ルキアが目を細め辺りを見やると、田んぼや民家が見えてきた。
    その光景をぼんやりと海燕の腕の中で眺めていると、風が突然止んだ――・・・。


    「とーちゃーく」
    「あ、ありがとうございます。海燕殿」

     
    そして、目の前には一軒の家があった・・・。
    海燕はルキアを抱きかかえたままで、降ろす気配はない。


    「ここは――?」
    「よく見てみろ」


    そう言われ、表札が目に入る。
    そこには見知った苗字が刻まれていた――。


    「・・・・・・!!」
    「俺んちだ」


    ここが志波家である事を知ると、腕の中のルキアがもがきだした。


    「うおっ!?急に暴れるんじゃねぇ」
    「か、帰ります・・・!!」
    「何言ってやがる・・・」


    ジタバタするルキアを強く抱いたまま、海燕は歩みを進め玄関の鍵を開けた。


    「い、嫌です・・・!」
    「なんでだ?」


    ルキアは震えた声で狼狽えた。


    「む、無理です・・・ここは・・・」
    「大好きな海燕殿の家だぞ。嬉しくないのか?」
    「う、嬉しい訳が・・・」


    ここは、この家は・・・海燕と妻が2人で暮らす場所―――。
    ルキアにとって、自分が決して足を踏み入れてはいけない空間だった。

     
    「駄目・・・です。こんな事は・・・」
    「・・・」


    暴れる事はしなくなったが、胸に顔を埋め今にも泣き出しそうな少女に海燕の顔も曇った。


    「朽木・・・」
    「ごめんなさい・・・」
    「俺は今日、ここでお前と・・少しでもいい、過ごす事ができたらすごく嬉しい」
    「・・・・・・」
    「キツいか・・・?」


    海燕の低いトーンに冷静さを少し取り戻したルキアは、
    願いを叶えてくれるのだろう、と彼が言った言葉を思い出した―――。


    (今日は海燕殿の・・・でも・・・)


    身体に回していたルキアの腕に力が込った事を海燕は確認する。


    「海燕殿・・・私・・・」
    「朽木、目ぇ瞑れ・・・」
    「・・・」


    ルキアが瞼をぎゅっと瞑ると、海燕は玄関の敷居を跨いだ――・・・。

     

     

     *

     
     

    普段、海燕が寝起きし生活をしている場所―――。

    彼の匂いと、彼の妻の匂いが混ざる家。

     

    ルキアはこのままこの空気の中で自分が窒息してしまえばいい、と自虐的な感情にさいなまれた。

    家に入ってもなお目を強く閉じたままの少女の額に、温かな物が触れた。
    今まで何度も肌に触れてきたその感触は、海燕の唇だった・・・。


    「ごめん・・・」
    「・・・」
    「本当に自分勝手だよな・・・俺・・・」


    そして彼の唇から謝罪の言葉が漏れる。


    「ごめんな・・・。後で俺の事、思いきりぶん殴っていいから」
    「そんな事は・・・」
    「あ、今殴ってもいいけど」
    「なっ・・・」


    海燕の言葉で目を開いてしまったルキアは、彼の次の言葉で思わず吹き出しそうになった。


    場が少し和んだところで、海燕がルキアの不安定な気持ちを何とか宥め、落ち着かせた―――。

     

     
     *

     
     

    「・・・頑張ります」
    「そうこなくっちゃ!」


    料理を作る事を拒んでいたルキアだったが、海燕に何度も説得されてついに折れてしまった。
    ルキアの言葉に海燕もその背中を叩くと、その強さにルキアがむせてしまった。


    「けほっ・・・」
    「わりぃわりぃ」
    「つ、強すぎです・・・海燕殿」


    居間で座っていた海燕が立ち上がり、台所を指さした。


    「白米がないから、まず米を炊かなきゃな・・・米は炊けるか?」
    「ご飯くらい炊けますよ・・・!」


    海燕が居間から台所へ移ると、棚から米櫃を取り出した。
    ルキアも台所へ入り、米を炊く準備をしながら海燕に声を掛ける。


    「お味噌汁と・・・他に何にしましょう?」
    「そうだなぁ・・・あぁ、卵焼きだ。前食わせてくれたやつ」

    前と言うのは、ルキアの修行中に昼食を共に取った時。
    ルキアがおかずを用意してきた日があり、その時に卵焼きを海燕もつまんだのだった。


    「あれは甘くて美味かった。あとのおかずは、朽木が作れる美味しいやつを頼むよ」
    「あの・・・あまり期待しないで下さいね。元々得意ではないですし」
    「気持ちだ気持ち!朽木の想いがこもってりゃ問題ねぇ」
    「それに、朽木に拾われてから・・・包丁を持つ機会もめっきり無くなりましたし」


    包丁を見つめながら不安げにルキアが呟く。


    「大丈夫だ。怪我しないように俺が側で見とくよ」
    「そういう意味ではなくて・・・」
    「味噌はこれな。昨日買い出ししたから、材料はぼちぼちあると思うけど」


    海燕が冷蔵庫を開け、喋りながら中身を確認している。

    「お、秋刀魚もあったな。これも焼こうぜ」
    「でも、あまり使いすぎると・・・」
    「後で俺が買い足しとくから遠慮せず使えって」


    米を炊く支度を終えたルキアも冷蔵庫の中を覗きにきた。


    「お味噌汁の具は・・・?」
    「んー、おまかせ」
    「うぅ、悩む・・・まず豆腐と・・・」


    小さな少女が冷蔵庫の前で悩んでいる姿を、海燕は横で静かに見つめていた。


    「・・・・・・」
    「っ・・・!?」


    ルキアが豆腐を手に取り野菜などを見ていると、突然顔の向きを変えられ唇を塞がれた。
    海燕の腕に抱き寄せられていたルキアはパチパチと瞬きをする。


    「食事代――、先に支払ったからな」
    「な・・・??」
    「あれ?足りないか?そうだよなぁ」
    「ち、違いますって!急に何するんですか!」


    海燕が離した顔をまた近づけようとするのでルキアが制した。


    「十分、頂戴しましたので・・・!」
    「そう?」


    物足りなさそうに海燕は顔を離して首をかしげる。


    「海燕はあちらで休憩していて下さいっ」
    「朽木が料理するとこ、近くで見てぇよ」
    「緊張して指を切断したらどうするんですか!」
    「怖い事言うなよ・・・わかった、わかったよ」


    海燕は肩をすくめてルキアに触れていた手も離した。


    「そうそう。何となく分かると思うけど、調味料はココで醤油はコッチだから」
    「はい。ありがとうございます――」


    海燕は名残惜しそうにしぶしぶ台所から離れ、居間で腰を降ろした――。
     

     


     *

     
     

    ルキアは複雑な気持ちで台所に立っていたが、海燕との約束を果たす為に腕を振るった。


    海燕も料理をかじっていた為、自然とルキアを手伝いたくなったが、
    "誕生日だから"と、ルキアに一人で頑張ります。と言い切られてしまい、海燕が手を出す事はなかった。


    海燕は淹れられた熱い茶をすすって大人しく待っていた。

    そして、次第に鼻腔をくすぐる匂いが部屋に広がる――ー。

     

     
    ルキアが用意した料理は決して豪華なものではなかったが、海燕を十分に満足させる物だった。
     


    「ごちそうさま」


    食事を平らげ、終始笑顔だった海燕が手を合わせる。


    「ごちそうさまでした」
    「朽木の料理食えて満足だよ。ありがとうな」
    「私も・・・海燕殿に召し上がってもらえて、嬉しいです」


    俯きがちにはにかみながら言うルキアを見て海燕も目を細める。


    「でも・・・やっぱり・・・」

    「――それ以上、言うな」
    「・・・」


    ルキアも海燕と共に幸福感に包まれていたが、やはりここに居るべき者は自分ではない。
    何度も現実に引き戻され、ルキアの小さな胸を締め付けていた・・・。

     

    「お前は悪くない。俺が無理矢理連れ込んだんだ」
    「しかし・・・」
    「・・・さて、片付けるとするか」
    「あっ、海燕殿。私がやりますから――」
    「じゃあ、朽木が洗ったやつを俺が拭くよ」
    「でも・・・」
    「いーから!最後くらい手伝わせろ」


    普段の様に海燕に押し切られ、食べ終えた皿を2人で運ぶ。
    食器を元あった状態に戻す為、海燕はしっかりと水気を拭き取り棚へと片付けた。


    「よし!」
    「ありがとうございます。では――、戻りましょう」


    そのルキアの呼びかけに海燕は反応を示さない・・・。


    「海燕殿?」
    「まだ、そんな時間経ってないだろ」
    「え?でも・・・仕事ちゅ・・・うわっ!?」


    唐突に海燕がルキアをひょいと抱きかかえ、そのままスタスタと歩き出した。


    「な、何ですか?降ろして下さいっ、海燕殿」
    「だーめ、まだ終わってねぇ」
    「終わって・・・」
    「次は食後のデザートだ」
    「え・・・?」


    その状態で階段へと向かおうとする海燕にルキアはハッとしてもがき出した。


    「ちょ、ちょっと・・・待って下さい!駄目です!降ろして・・・」
    「・・・」
    「海燕殿・・・」
     

    階段を上がりきってしまうと、海燕は立ち止まりポツリと呟いた。


    「俺の誕生日だったよな、今日は――」
    「で、ですが・・・本当に、ここでだけは・・・」


    涙目で訴えるルキアの表情は海燕の欲情を更に煽るものだった・・・。


    「俺は、朽木が欲しい」
    「・・・」


    真顔でルキアの見つめると海燕はすぐにフッと息を吐いた。


    「・・・今のはクサかったか?まぁいいや」
    「わー!良くないです!!」


    海燕が再び歩き出し、足で戸を開けると室内へと入った。

     
    「か、海燕殿・・・」
     「手短に済ませるから・・・」


    いやいやと首を振るルキアに海燕はできるだけ優しい視線を送る。


    「安心しろ。寝る時は部屋別々だし」
    「そ、そういう問題じゃ・・・んんっ」


    小さな身体を抱きかかえたまま、それ以上ルキアが喋れない様に強く唇を重ねた。
    その口づけはルキアの身体から力が抜けるまで、何度も繰り返された―――。


    「っは、あ・・・」

    「朽木・・・」

     

     

    (ズルい男だ、俺は・・・)

     


    布団を取り出し、口から唾液が垂れているルキアを横たわらせる。
    その唾液を舐めてやり、再び唇を重ねた。
    今度はルキアから海燕にしがみついている・・・。


    「朽木」

    「海燕殿・・・」

     



    「なぁ、今日は激しめにしてもいいか?」




    切なげに見つめて頷く愛おしい少女を海燕は包み込んだ――・・・。





     *




    「あー・・・動きたくねぇなぁ・・・」


    「海燕殿・・・」
    「・・・」


    行為を終えた幸福感と倦怠感で、海燕は布団の中で目を瞑ってしまった。


    「海燕殿・・・」
    「・・・わかってるよ。俺も仕事をたんまり残してるしな」


    目を開いて天井を眺めていた海燕が横を向き、ルキアを見つめる。


    「本当は朝までいたいけど・・・いつも半端でごめんな」
    「そんな事は・・・」
     
    「今日はありがとうな、朽木」




    そう言って優しく重ねるだけの口付けをすると、海燕は重い腰を上げた。

     


    「今年は、最高の誕生日だよ――」









     * * *


    (ここで終わっちゃう。色々すみません・・・)





    おはぎ。


    ↑実際はルキアの前じゃなくて、副官室で小腹が空いたら食べるとか。
    というか、その辺の描写を書いてないよね。
    (海燕の家で食事前につまんでてもいいけど。)



    ムダに長いけどしかし時間かけずに打ち込んだので、
    おかしかったりするかもですが。見逃していただけると・・・。
    (元々、文才が皆無なのを前提にテキトーに見ていただけたら幸い)

    実際は10/27過ぎちゃったけど・・・。(28日の0時)
    誕生日近いと知ったけど、ドラクエで何もやってない。
    そんな中、26日から何となく打ちだし・・・思いついたままダラダラと。



    海燕が誕生日の日、夜家に帰らないのもマズいから。
    (でも家に居ても特別何もなかったり・・・)
    夜は一緒にいれないので、日中に2人で会うとか・・・。

    そんな所から考えてルキアのプレゼント・・・。
    私の想像力が乏しいので、おはぎになっちゃったし。
    でも奥さんの目に留まる様な物もなぁ、と。
    庭にきゅうりがあるとかの話もあったけどカットで。



    やっぱり妻帯者でルキアと云々だと海燕がヒドイ男に。
    うーん、仕事サボって部下とえっちしてる副隊長とか・・・。(やりすぎ?)
    周りの人は海燕がそんな事するなんて思わないだろうし。

    海燕が自分の家にルキアを連れ込みたいみたいなのは
    前から何となくあったから(でもルキアがすげー嫌がる・・・当たり前か)
    そんな感じも入れてみちゃったけど・・・ヒドいよね・・・。
    ヒドイって私がヒドい風に書いちゃってるんだけど。すみません。

    自分の部屋でルキア抱けた快感をまた味わいたくて、
    また来てほしいなー、みたいな事言っちゃうんだ。海燕殿。




    海燕独身設定で話作ってる方もいたりして、ステキ〜♪と思いながら読んでました。
    そういう設定ももちろん良いんだけど。
    今1人きりで海ルキやってる自分がそれやると虚しさに襲われそうだから、
    原作ベースで話は進めるようにしてます。

    (パロディーで海燕とルキアが夫婦になる(予定)の死神設定の話とかあるけど、それはまた別の海ルキ)
     

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    • 2017.03.20 Monday
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